最近、出口の見えない気分の落ち込みに悩まされていませんか?
これといった原因もないのに、急に涙が出たり、やる気がでなかったり、イライラして眠れなかったり・・・。
わたしは、ちょうど1年前うつ病のような症状に悩まされ、数ヶ月間じぶんの部屋に閉じこもり、家族や友達と話すことすらできなくなってしまいました。
検査の結果、うつ病ではなくひどい貧血がうつ状態を引き起こしていたのです。
貧血を軽くみると思わぬ病を発症してしまう原因になりかねないので、貧血くらい・・・なんて思わずに一度病院でフェリチン値を調べてもらいましょう。
ちなみに、鉄剤の服用でゲキテキに回復しましたよ\(^o^)/
貧血の症状
まずは貧血の症状を見てみましよう。
- 動機・息切れ
- 手足が冷える
- 顔色がわるい
- 氷が大好き
- 倦怠感・ふらつき
- 頭痛・めまい
- イライラ
- 集中力がない
一般的な貧血の症状としてこれらのものがありますが、口内炎ができやすかったり、爪の変形などの症状を訴える患者さんもいるようです。
私も、息切れや動悸はずっとあったのですが、それよりも氷をたべることが止められなくてずっと悩まされていました。
毎日、1日60〜70個も食べていました。
貧血の怖いところは、徐々に進行して自分では気付きにくいというところです。
一気に大量出血などあれば、すぐに気付くことができますが、年月をかけて徐々に進行したものは、体がしんどさに慣れてしまい自分でも貧血だと気付きにくくなるのです。
そして、血液検査にも落とし穴があり、一般の検査では鉄の貯蔵庫であるフェリチン値の項目が入っていない場合がよくあります。
少し持病があり、半年に1回の血液検査と、風邪を引いたときなんかは近所のクリニックで診てもらうこともありましたけど、ヘモグロビンだけで、フェリチンはノーマークでした。
うつ状態になったときのフェリチンは、下限値の5を下回る測定不可
あのときは、体内から鉄がほぼ切れかけのカツカツ状態だったんですね。
ヘモグロビンは、常に10〜11を維持していたので主治医もここまで貧血が進んでいると気付かなかったようです。
貧血の原因は?
貧血が起こる原因は様々ですが主な原因は、
- 偏食・ダイエットによる鉄分不足
- 生理による出血
- 成長期や妊娠・出産による必要量の増加
- その他(子宮筋腫・消化器官からの出血)などによる出血過多
若い女性や、生理がある女性の場合だと、1と2番が多くなります。
そしてこちらが、1日の鉄分推奨量です。
男性 | 女性(月経アリ) | 女性(月経なし) | |
18-29歳 | 7.0 | 10.5 | 6.0 |
30-49歳 | 7.5 | 10.5 | 6.5 |
50-69歳 | 7.5 | 10.5 | 6.5 |
70歳以上 | 7.0 | 6.5 |
例えば、豚レバー1人前(60g)に、7.8mg、ほうれん草1人前(70g)に、2.6mg の鉄分が含まれています。
毎日、食べ物からこれだけの鉄分を摂取するのって、けっこう大変なんですよね。
わたしが貧血になった原因も、偏食からの完全な鉄分不足でした。
中学生の頃からつい数年前まで、肉と魚をほとんど摂らなくなり、ほぼベジタリアンのような食生活でした。
鉄の摂取が十分でないのに、毎月の生理で鉄が体からどんどんなくなっていき、最後はほぼ空っぽで、うつ状態に苦しむはめになってしまったのです。
貧血とうつ症状の関係は?
貧血とうつ症状がどのようにつながっているのか気になりますよね。
わたしは、医療関係者ではなく、むずかしい解説はできませんので簡単にまとめると・・・
- 感情や気分のコントロール、心を安定させるのがセロトニン。
- 興奮してやる気を出させるのがノルアドレナリン。
- 楽しいな〜、嬉しいな〜と感じさせるのがドーパミン。
鉄不足になると、セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンがうまく作られなくなり、結果うつ症状を引き起こしやすくなるのです。
うつ病だけでなく、パニック障害の発症にも貧血の関わりがあると考えるお医者さんもいるようです。
とくに、精神科や心療内科の先生に多く、私の場合も初診でみてもらった心療内科の先生がまず貧血を疑い検査をしてくれたことで発覚しました。
実は、わたし5年前にパニック障害も発症しています。
今は、発作のコントロールがある程度できるくらい落ち着いていますが、ずっと前から貧血だったようなので、もしかしたらパニック障害の発症にも貧血が関わっていたのかもしれないですね。
フェリチン5以下で経験したうつ症状
あの時は、本当に毎日地獄のように辛かったです。
もともと、息切れや動悸はけっこう前からあって、心臓が悪いのかも?とおもっていました。
急に立ち上がっただけで心臓がバクバク、家の階段ですらハーハー言ってひどいときは座り込むほど。
今考えれば普通じゃないってわかるけど、何年もまえからずっとこんな感じだったから慣れてしまっていたんですね。(これが貧血の怖いところ)
そして、春頃からなんか憂鬱だなぁと感じる日々が増えていき、徐々に↓の症状が出始めたのです。
- 誰とも話したくない
- 何もしたくない
- 朝目覚めた瞬間から絶望感
- 勝手に涙が出てくる
- 1時間おきに目が覚める
- 生きていたくない
- 異常な怠さ
- 頭の中に霧がかかったような感じがする
これらの症状が、春から夏にかけて数ヶ月間続き、もう精神的にも限界のところまできていました。
大好きな姪っ子や甥っ子と話すことすらできなかったので、本当に重症だったとおもいます(T_T)
鉄剤に救われた!
心療内科でひどい貧血が発覚し、それから血液内科へ移りました。
検査結果は、【鉄欠乏性貧血】でした。
フェリチンが下限値を下回っているので、食べ物やサプリからの鉄補給では回復はほぼムリということで、鉄剤を1日2回服用しはじめました。
副作用で、腹痛や胃の不快感が辛かったのですが、うつ病のような症状に悩まされるのは本当にもうイヤだったので頑張って服用を続けました。
どんなに努力しても止めれなかった氷。
それが、たった1週間くらいで見事に半分の量に減り、今は氷なんて食べたいとさえ思いません^^;
それから1ヶ月ほどで、怠さや気分の落ち込み、悩まされていた全ての症状が嘘のように消えていったのです。
そのときのフェリチン値は、24でした。
まだ低い数値でしたが、計測不可と比べるとだいぶ体内に鉄分が供給されたようです。
今も、月経中のみ鉄剤を服用しています。
まとめ
今回は、貧血がもたらす鬱症状についてお話させていただきました。
健康診断で貧血と診断されても、けっこうそのままにしている方って多いと思うんです。
でも、貧血はうつ病やパニック障害のような心の病だけでなく、心臓に負担がかかり将来、心不全などの心疾患を発症するリスクも大いにあると、血液内科の主治医から聞かされました。
ずっと気分が上がらないとか、息切れ、動悸が頻繁に起こる場合は、いちど血液検査(ヘモグロビンだけでなくフェリチンも)をおすすめします。
もし、貧血が原因で不調がつづいているのなら、鉄剤であっという間に元気になるので、そのままにしないでほしいなとおもいます。
わたしは、あの苦しみは二度と味わいたくないので、今は食事もバランスよく食べるようにしていますよ。